元新型コロナ陽性の妊婦を病院が受け入れ拒否 14時間後の出産で双子が死亡

新型コロナウイルス感染からの回復を経て、出産の日を迎えた女性。しかし、受け入れてくれる病院はなかなか見つからなかった。

コロナ禍の出産
(FamVeldSerhii Sobo/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

陣痛で苦しむ妊婦が、病院をいくつもたらい回しにされた。ようやく受け入れてくれる病院を見つけたのは、陣痛開始から約14時間後のことだった。


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■新型コロナに感染した妊婦

インドで暮らす20歳の女性が、9月初旬に新型コロナウイルスに感染した。

しかし同月15日に抗原検査を受けたところ、結果は陰性に。このとき女性は双子を妊娠中で、出産の時期はかなり迫っていたというが、入院生活を経ての検査結果が良かったために退院を許可された。

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■陣痛の始まり

帰宅から数日後、陣痛が始まった女性はすぐに病院に連絡。しかし「ここは新型コロナウイルスの陽性患者を受け入れる病院なので…」と言われ、受け入れを拒否されてしまった。

そこで紹介された別の病院に向かい事情を伝えたが、抗原検査の結果を見せてもなお感染を恐れられ、またしても受け入れを拒否されたという。

その後も出産できる病院を懸命に探したが、「PCR検査の結果が必要」「産科医がいないので、ここでのお世話は無理です」といった理由で病院をたらいまわしにされ、大出血していた女性は困り果てた。

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■双子の死