村上虹郎と芋生悠の魅力とは 『ソワレ』外山文治監督が語る

村上虹郎と芋生悠ダブル主演映画『ソワレ』の外山文治監督が、“映画を語る”配信番組『活弁シネマ倶楽部』に登場。二人の魅力を語った。

■村上と芋生の魅力

外山文治
(©︎『活弁シネマ倶楽部』)

また、折田氏が「お二人とも素晴らしかったで す。ですが、なぜ、村上虹郎さんなのか。なぜ、芋生悠さんなのか」と質問すると、「虹郎くんは、僕もプロデューサーもそれぞれ別の場所で仕事をしていて、素晴らしい表現者だと思っていました。いまの若者の肖像というか、象徴みたいなものを背負ってくれる主人公を彼なら演じられると思い、虹郎くんだけは最初から決まっていました」と監督。

芋生については「芋生さんの出演はオーディションで決まりましたが、やっぱり魅力的ですよね。彼女と同年代の女優さんたちのなかでも、芋生さんは突出して強くて可憐です。儚さも感じますし、生命力に溢れる部分も持ち合わせていると思います。これは彼女が演じたタカラという女性に必要なものでした」と述べている。


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■高齢化社会を描く理由

主人公の二人が出会うのは、とあるグループホーム。これまでの外山監督作品でも、高齢化社会の諸問題が色濃く描かれてきた。

これを描く理由について監督は、「行き場をなくしたとされている人々がたくさんいる中で、そこへ目を向けず、若者たちのキラキラした姿だけを描くようなことが僕にはできませんでした」と語る。


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■「しゃべらないほうがどれだけ雄弁か」

これに折田は 「高齢化社会の問題を直接的に描かずとも、それを若い男女の物語の背景に置くことで、かえって伝わるものがあると思います。そういった意味で『ソワレ』は、これまで以上に外山監督の作品の射程が広がったものになったのではないでしょうか」と述べた。

そのほか、主人公の二人が沈黙しているシーンが多い本作について「しゃべらないほうがどれだけ雄弁か」「二人の“言葉にならないこと”を、上手くフレーズ化してしまわないほうが良いのではないかと思った」など、作品の細部にまで外山監督は言及している。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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