やかんに入れたスポーツドリンクで食中毒発生 厚労省も「水筒などに入れると危険」

やかんにスポーツドリンクを入れたことで、食中毒が発生。その仕組みとは…

2020/07/10 11:30

やかん
(Akkalak/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

学校の部活動も本格化し、また暑い季節になったことで、スポーツドリンクを飲む機会も多くなった。そんな中、やかんに入ったスポーツドリンクを飲んだことで食中毒が発生。しらべぇ取材班は、発生した大分県の担当課から詳しく話を聞いた。


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■自家製イオンドリンクで食中毒に

大分県食品・生活衛生課によると、6日午後2時30分頃、臼杵市内の福祉施設から大分県中部保健所に「当施設で調製したスポーツドリンクを飲んだ施設利用者が、おうと・はきけの症状を呈している」との届出があったため、同保健所は直ちに調査を開始した。

調査の結果、施設が市販の粉を混ぜて作った自家製イオンドリンクから銅が検出されたため、銅による食中毒と断定。

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■原因物質は銅

啓発チラシ
(画像提供:大分県食品・生活衛生課)

スポーツドリンクを飲んだのは、77歳から95歳までの13名で、全員から吐き気、おうと、下痢などの食中毒症状が現れた。食中毒の原因は銅で、ドリンクの残品から1リットルあたり、200mgの銅が検出され、使用したやかんからも微量が見つかった。

銅は、水道水にも微量含まれているが、一人あたり20mg以上を摂取すると、中毒症状を呈するという。


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■やかんにスポーツドリンクは危険

食品・生活衛生課は、やかんにスポーツドリンクを入れることは危険だと警告している。やかんやポットなど、水を高温で沸騰させるものには、水あかがつく。この水あかには銅などの物質が含まれている。

今回は、酸性のスポーツドリンクを入れたことで水あかが取れて、実際に飲んだものに混入してしまったそうだ。

今回の事態を受け、厚生労働省も緊急に、ツイッター上で、注意喚起している。

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