新型コロナ余波で親に会えない子供も… 面会交流支援団体が協力募る

親と子の面会交流支援をおこなう「びじっと」が、利用者を対象としたアンケート調査結果や、新型コロナ影響下での面会交流支援の実施状況などを公表。支援の充実に向けて協力を募っている

2020/06/20 08:20

東京・神奈川を中心に、離婚した親と子の面会交流支援を行う、一般社団法人びじっと・離婚と子供問題支援センターが、新型コロナウイルス影響下での面会交流支援の実施状況や、利用者へのアンケート調査の結果を公表。クラウドファンディングでも協力を募っている。


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■約3ヶ月、大半の面会交流支援が中止に

びじっとでは、毎月平均50回以上、年間約600回以上の面会交流を行なってきたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、政府の方針に従い、今年3月1日から5月31日までの約3ヶ月間、付き添い型、受け渡し型の面会交流支援を中止に。

こうした状況を受けて、新たに「オンライン面会交流」を取り入れるも、実施できたのはわずか数組ほど。

その後、自粛要請の緩和などを受けて6月1日から全ての支援が再開され、「父の日」である6月21日には、オンラインを含め計8組と、コロナ禍以降最多となる面会交流の実施が予定されているという。

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■支援再会後も残る不安

しかし、びじっとを利用している同居親49名、 別居親49名の計98名(全利用者数:174名)を対象に実施したアンケート調査では、同居親・別居親ともに、6月以降の面会交流に様々な不安を感じていることが判明。

びじっとweb調査データ
(提供:びじっと)
びじっとweb調査データ
(提供:びじっと)

調査の中で、別居親からは「このままずっと会えなくなるのではないか」という不安の声が多く聞かれる一方で、 同居親からは「面会交流時のコロナ感染が心配だ」という声がほとんどだったそう。

「子供のため」という方向性は同じでも、 同居親と別居親は置かれた状況の違いから、異なった不安を抱えている状況が浮かび上がった。

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■面会交流支援が重視されていない現状も