発泡ウレタンスプレーを口に吹き込み我が子を惨殺 ナルシストの父親に終身刑

思いやりに欠け、常に自己中心的で暴力的だった男。専門家の判断は「著しい攻撃性を持つ自己愛性人格障害(ナルシスト)」というものだった。

2020/06/01 11:30

スプレー
(Evgen_Prozhyrko/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

幼い子供たちを育てる結婚生活のなかで、卑劣な犯罪を繰り返してきた男。妻が愛想を尽かすのは当然のことだった。だが別れを突きつけられた男は逆上し、とてつもなく恐ろしい事件を起こした。


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■我が子の首を締めて口に…

ドイツ・ザクセン州ドレスデンの裁判所で5月26日、幼い子供2人の殺害と元妻に対する殺人未遂の罪に問われていた、56歳のローレン・F という被告人に終身刑が下った。

妻子が去っていった2019年5月、「置いてきたおもちゃをどうしても取りに行きたい」と望んだ子供2人を自宅に迎えたローレンは、次々とその首を絞めた。さらに気を失ったところで危険な物質が詰まったスプレー缶を持ち出し、それぞれの口にノズルを注入したという。

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■みるみる膨らむ発砲ウレタン

事件で亡くなったのは、ローレンの実子である5歳のレオくんと2歳のマヤちゃん。使われたスプレー缶は、ローレンが建築現場で使用していた発泡ウレタンスプレーだった。これは断熱材となるほか、ちょっとした隙間の浸水を防ぐための充填剤としても使用されている。

ノズルの先から注入された発砲ウレタンは、みるみる膨らんで2人の気管や食道をふさぎ、頸部の血管や神経を圧迫。死因はそれによる窒息と断定された。

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■妻への激しい憎しみ

発砲ウレタンで窒息した子供たちをベッドに押し込んだローレンは、数時間後に迎えに来た妻に「子供たちも寝てしまったし、今日はこのまま帰ってほしい」と告げた。

2人は激しい口論になり、マリエタさんはカッとなったローレンに石で殴られたが、厚いカツラがクッションになり命拾い。さらに首を絞められたものの、目撃者が現れ九死に一生を得ていた。


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■自己愛性人格障害と攻撃性

ローレンは犯行の動機について、「自分を捨てた妻に腹が立って復讐したくなり、妻が可愛がっていた子供たちの命を奪ってやった」などと話していた。

精神鑑定を担当した心理学者は、「自己愛性人格障害(ナルシスト)で攻撃的。著しい共感の欠如が認められるものの、被告の刑事責任能力はある」と結論づけている。

ローレンはフランス生まれで1992年にドイツに移り住み、大工として生計を立てるも失敗。麻薬や覚せい剤の密輸入に手を染め、強姦、放火などさまざまな犯罪を繰り返していた。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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