賢いゴリラはロックダウンを理解か 不安な表情でそわそわと食糧を備蓄

もしもゴリラが言葉を話せたら…。彼らは新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックに何を語るのだろう。

2020/04/20 09:00

ゴリラ
(compuinfoto/iStock/Thinkstock/写真はイメージです)

表情が豊かで動きも大きく、そしてコミカル。どの動物園でもゴリラは大人気だ。霊長類のなかでも特に知能が高く、ハートを感じさせることがあるゴリラは、じつは言葉や状況を人間が思っている以上に的確に理解しているのかもしれない。


関連記事:ネコは新型コロナウイルスを運びやすい? 中国の実験結果に波紋広がる

■不安な表情をみせるゴリラ

イギリス西部の港湾都市ブリストルにある「ブリストル動物園」。ロックダウン(都市封鎖)が翌日に迫ったなかで撮影された、この動物園のゴリラの様子が話題になっている。

家族思いで慎重さがあり、人間そっくりの喜怒哀楽の感情もあるといわれてきたゴリラだが、一頭が見せた表情と行動は、その通り人間と何ら変わらないものだったという。

関連記事:新型コロナウイルスのデマ原因か 飼い主たちがペットを殺す事態に

■せっせと食糧を運搬

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の感染拡大防止のため、現在、世界各地のほとんどの動物園が臨時の休園を強いられている。

そんな中、休園が始まる前日にブリストル動物園を訪れたミリアム・ハースさんという女性は、ゴリラ舎でとても珍しい光景を目撃。思わずカメラを向けたのは、やや心配そうな表情を湛えたケラ(Kera)という15歳のゴリラだった。

関連記事:宮城県東松島市がマスク22万枚を配布 他の自治体の現状と今後は…

■ゴリラにも強い不安と緊張感

腕に抱えた大量の野菜を、自分たち家族の周りに積み重ねていくことを何度でも繰り返すケラ。その行動が、せっせと食料品や日用品を買い込む現在のイギリス国民の姿と何ら変わらないことに、ハースさんは愕然とした。

ひょっとしたら彼らはロックダウン、閉鎖、隔離、備蓄といった言葉を理解していたのかもしれない。閑散とした園とそわそわしている飼育員たちの空気を読み、自分たちに何らかの危機が訪れる予感から食糧の独占や備蓄に走ったのだろうか。


関連記事:日本語でいいのに… 河野太郎防衛相も嘆く「コロナの説明はカタカナ語ばかり」

■動物園の再開のためにも

見学者がカメラを向けると、楽しそうな表情で2ショットでの撮影に協力するなど、驚くべき知能の高さを見せてくれる動物園のゴリラたち。

かつてのような子供たちの明るい笑い声が響き渡る動物園に一日も早く戻れるよう、私たち一人ひとりがコロナ騒動を収束させる努力を強く意識していきたいものだ。

・合わせて読みたい→ネコは新型コロナウイルスを運びやすい? 中国の実験結果に波紋広がる

(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

【Amazonセール情報】ココからチェック!