「通夜はドライブスルー方式で」 新型コロナ感染拡大を防ぐため遺族が配慮

亡くなった家族に、ぜひともお別れを言いに来てほしい。そう願った遺族が、斬新な通夜のカタチを思いついた。

葬式の費用は高い
(bee32/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

新型コロナウイルスの感染拡大を予防するためには、大人数で集うことは避けなくてはならない。それでも家族を亡くし「たくさんの人たちに見送っていただきたい」と願った遺族が、葬儀社と相談し意外な形で通夜を執り行った。


関連記事:新型コロナ感染で女性が死亡 葬儀場が遺体の受け入れを拒否する事態

■ある女性の死

3月23日のこと、米国・ニューヨークで2年にわたって卵巣がんの治療を受けていた女性が死亡した。

遺族はすぐに通夜、そして葬式の計画を立てようと葬儀社に連絡。なんとしても立派に見送りたいと願っていたが担当スタッフの返事は「新型コロナウイルスの感染拡大が深刻です」「10人以上が集う会は開催できません」というもので、家族は「どうすればいいのか」としばらく悩んだという。

関連記事:「安く火葬します」 遺族をだまして遺体を売り飛ばした葬儀屋を逮捕

■遺族のアイデア

「ごくわずかな人しかお別れを言いに来られないとは…」と考え意気消沈した遺族は、良い方法はないかと知恵を絞った。

その結果「ドライブスルー方式であれば人が密着しない」と思いついた遺族は、葬儀社に再度連絡。「葬儀場の前に棺を出してもらえませんか」「生前の写真もその周りに飾ってほしいのです」とリクエスト。「関係者には車で葬儀場に来てもらい、車の中から写真と棺を見てそのまま帰ってもらえばいいのでは…」と打診した。

【Amazonセール情報】ココからチェック!

次ページ
■葬儀社の協力で大成功