がん患者を万引きで収監 「受診の許可を!」と地元政治家が裁判所を批判

進行したがんで治療中だった女が、実刑判決を言い渡された。病気を理由に、刑務所暮らしは免除すべき…?

逮捕
(zoka74/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

総額約12,000円の商品を次々と手にし、支払いをせずに家に帰ろうとした女。逮捕され実刑判決が下されたが「ある事情」が判明し、判決内容に関し様々な意見が噴出している。


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■女が抱える重病

米国・ペンシルベニア州で暮らすアシュリー・メンサー(36)という女は現在、ずいぶん進行した卵巣がんを患っている。女の母親によると「がんの切除はもちろんのことその周辺の細胞も取り除く必要がある」と話し、子宮頸がんも確認された。

にもかかわらず2018年のある日、店にでかけ毛染め剤、化粧品、キャンドルなどを次々と手に。日本円にして12,000円程度を支払うべきだったにもかかわらず万引きし、身柄を確保された。

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■下された実刑判決

担当医に会う約束があった日に裁判が行われることになり、女はそれに従い出廷。そこで「少なくとも10ヶ月間の実刑がふさわしい」と言い渡された。

これに驚いたペンシルベニア州副知事は、メディアのインタビューに応じ「この金額の商品を万引きして10ヶ月も投獄されるなんてありえますか」とコメント。

さらにツイッターを更新し、「僕が代わって支払いましょう」「とにかくこの女性が医師の診察を受けることを許可して」などと書き込んだ。

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■当局の言い分