6歳の息子を必死で守った母親 サメに襲われ両腕と左胸を失う

「海は怖い」と言う人が年々増えている。サメはその大きな一因だ。

2019/10/26 09:00

ホオジロザメ
(Peter_Nile/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

美しい海でゆったりと過ごす休暇は最高だが、サメにだけは警戒が必要。またしても恐ろしい悲劇の話題が伝えられた。


関連記事:有名ダイビングスポットで当日のサメ目撃情報も… 男性が襲われ捜索続く

■遊泳中に襲われる

南太平洋に浮かぶフランス領ポリネシア・ソシエテ諸島の島の一つ、モーレア島。21日、ここで休暇を過ごしていたフランス人の一家がサメに襲われた。

その島ではたくさんの観光客がホエールウォッチングやクルージング、遊泳などを楽しんでいたが、サメが狙いを定めたのは海で泳いでいた6歳の男の子とその母親だった。

関連記事:イルカに襲われた少女 間一髪で助かるも体中に深い傷やあざ

■6歳息子を守り抜いた母親

サメが現れたことで、咄嗟に息子をかばった35歳の母親。幼い命だけは守りぬこうと文字通り体を張った彼女は、息子が見ている目の前でサメに襲われ、両腕と乳房を食いちぎられる重傷を負った。

まずは海辺の最も近いホテルの桟橋部分に運ばれ、そこでヘリコプターを待ち、タヒチの大きな病院に空輸されたという。

関連記事:デヴィ夫人、イッテQの裏側を公開 「出川哲朗に励まされて…」

■肋骨がむき出しに

地元放送局の『ラジオ1』の取材に応じた目撃者は、当時の状況について「女性は両腕を失い、肉のない肋骨も見えていました」「誰もがパニックに陥り、悲鳴をあげていました」などと話した。

また搬送や治療に付き添った看護師は、「非常に重篤ではありますが容体は安定してきています。搬送当時は意識がありました」と説明。女性は両腕の肘から先と左胸を失っているという。


関連記事:出川哲朗、『イッテQ』の裏側暴露 「デヴィ夫人が河北麻友子に何度もブチギレ」

■サメの種類は「ヨゴレ」か

鰭(ひれ)の先端が白かったことから、サメの種類はメジロザメ属のヨゴレ(英名:Oceanic whitetip shark)と見られるとのこと。

稀に人を襲うことがあるが、世界におけるサメ被害のデータが集められた『International Shark Attack File』によれば、その付近でのサメ被害は1580年以降6件しか確認されていないという。

今回の被害はきわめて稀なケースだとはいえ、この後すみやかに安全宣言を出せるわけはない。当局の判断はどうか慎重であってほしいものだ。

・合わせて読みたい→有名ダイビングスポットで当日のサメ目撃情報も… 男性が襲われ捜索続く

(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

【Amazonセール情報】ココからチェック!