被告人が検察官の顔に尿を放つ 殺人未遂事件の裁判中に

反社会的な気質を法廷であらわにした男の被告人。長く服役してもらうしかないだろう。

2019/09/08 08:00

小便小僧
(KevinAlexanderGeorge/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

法廷で驚くような暴挙を繰り広げた被告人。耳を疑うような話題が米国のある裁判所から伝えられた。


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■追い詰められた被告人

フロリダ州ブロワード郡のフォートローダーデールにある郡巡回裁判所で、評決を待つばかりとなっている被告人の男が許しがたい行為を働いた。

殺人未遂事件を起こして裁かれていたアルバート・ナーヴァエス(Albert Narvaez)という名の28歳の被告人。彼は法廷で自分をどんどん追い詰めてくる検察官に苛立ち、ある時その感情を激しく爆発させた。

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■検察官の顔面めがけて

検察官の顔面をめがけ、隠し持っていた容器から自分の尿をいきなり放ったナーヴァエス。顔にそれを浴び、服もびしょ濡れになった検察官は「口にも入った」と大変な不快感のなかで退廷した。

「判決は後日言い渡す」として閉廷が告げられたが、検察官に対する暴行および法廷侮辱行為など、さらに罪を重ねた被告人に対しては判事も激怒している。

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■不快きわまりない糞便事件も

近年のアメリカでは、排せつに絡むあるまじき奇行を法廷で繰り広げる被告人が増えている。

例えばカリフォルニア州とルイジアナ州の法廷では2015年3月、それぞれ被告人が排泄し、自分の糞便を食べたり顔にこすりつけたりと吐き気を催すような光景が2件連続で展開された。

「神のお告げ」と幻聴を主張し、ニヤニヤしながら奇行を繰り広げる被告人たち。弁護人は当然ながら精神疾患の治療が必要だと強く主張した。


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■法廷での奇行と精神鑑定

だが昨今の法廷では、被告人が見せるそうした醜態について「精神鑑定や措置入院を狙ったパフォーマンス」とみなすことが増えている。判事、検察官、そして陪審員の反応はなかなか冷静だ。

もちろん病院も同様で、かつては心神喪失や心神耗弱が認められ不起訴処分あるいは無罪となっていたような例も、今どきの精神鑑定は簡単にはそれを許さなくなっている。

このたびの被告人について精神鑑定の検討がなされていないように、アメリカでは「仰天の奇行で刑罰を逃れよう」などという考えはすでに通用しなくなっているともいわれている。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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