スリーサイズ不問に変わったミスコン常勝国 「複雑な理由」疑う声も

ミス・コンテストから「理想のスリーサイズ」の概念をなくそう…これは本音だろうか。

2019/08/05 07:40

ミスコンテスト
(JadeThaiCatwalk/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

有名ミス・コンテストに出場するとなれば、やはりスリーサイズの目標は「90・60・90」? それを手に入れるため、世界中の女性が厳しいダイエット、エクササイズ、そして美容整形を繰り返すとも言われてきたが…。


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■ミスを外見で選ぶ時代は終わり

外見だけで美女ナンバーワンを選ぶ時代は去り、ご存じのとおり近年のミスコンは、「外見にもまして美しい内面を重視する」と審査の基準が変わってきている。

自分はどのような仕事に就き、ボランティア活動をし、人のため、世の中のためにどう役立とうと努力しているかをアピールできることが重要で、さらに質疑応答のコーナーでは頭の良さ、知識の豊富さ、柔軟な思考回路や温かいハートなどが求められている。

そんななか、世界一の美女を多数輩出してきたことで知られる南米のベネズエラで、ミスの審査基準に関して大きな変化があったようだ。

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■ミスコン常勝国が突然の変革

ベネズエラの大勢の美女たちが、ミス・ユニバースおよびミス・インターナショナルへの出場キップを競い合う、今年の「ミス」選考会が首都カラカスで行われた。

しかし最終選考に残った24名の「バスト・ウエスト・ヒップ」のスリーサイズが、今年から公開されないことを英国のメディア『INDEPENDENT』ほかが伝えている。

その理由について主催者側は、「90・60・90が理想という従来の概念に縛られることなく、出場者がそれぞれの外見や内面の美しさを存分に発揮してほしいから」と説明。

しかし今、国家崩壊の危機すら迫っているベネズエラは、正直なところミスコン開催どころではない。「スリーサイズは気にしない」といきなりハードルを下げたのには、それなりの理由があると見る向きも多いようだ。

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■美女たちは続々と国外へ

「トイレットペーパーを買う時は、それより大量の紙幣を積む」とも表現される、深刻なハイパーインフレに苦しめられている近年のベネズエラ。食料品や生活必需品ですらどの店も品薄で、生理用品やオムツも列をなして買うなど、女性や子供が安心して暮らせる国ではなくなっている。

また、ベネズエラのミスコンに優勝したところでモデルや女優として活躍する場もないことから、この国の若くて美しい女性たちはすでに多くが海外へ出ており、その国でモデルとして稼いでいるという。

こうしたことから、ベネズエラのミスコン主催者が「女性は見た目より中身の美しさが重要」と謳い、スリーサイズへのこだわりを捨て、広く応募者を受け入れようと必死になるのも無理はないのかもしれない。


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■女性の価値は見た目じゃない

『女性は見た目が重要』という価値観は古いのか。しらべぇ編集部が、全国20〜60代の男女1,664名を対象に調査したところ、全体の30.6%が「古い」と回答した。

「古い」と考えているなかでも特に多いのが60代女性の38.4%。彼女たちが若い頃の世の中は、美人は得で優遇されるといった風潮がじつに強かった。男が美人にデレデレし、鼻の下を伸ばす様子に、多くの女性が怒りにも似た感情を抱いていたのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2018年12月14日~2018年12月17日 
対象:全国20代~60代の男女1,664名 (有効回答数)

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