ヴィッセル神戸加入のイニエスタってすごい人なの? Jリーグではジーコ以来の大物

バルセロナを退団したアンドレス・イニエスタが、Jリーグ・ヴィッセル神戸への加入を正式発表した。

Jリーグ・ヴィッセル神戸は24日、バルセロナ(スペイン)を今季限りで退団したスペイン代表MFアンドレス・イニエスタの完全移籍加入を正式発表した。

世界を震撼させたビッグニュースだが、残念ながら日本国内では「誰それ? すごい人?」といった反応が目立つ。イチロー(シアトルマリナーズ)が独立リーグの球団へ移籍するようなもの、と例えたら分かりやすいだろうか。


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■Jリーグではジーコ以来の大物

イニエスタ以前にも、数多くの外国人スター選手がJリーグでプレーしている。世界的には決してレベルが高いとは言えないJリーグに、世界トップクラスの選手が何人も来ているのである。

有名なところでは、名古屋グランパスエイトに在籍し「ピクシー(妖精)」の愛称で親しまれた元ユーゴスラビア代表ストイコビッチ氏、ガンバ大阪で得点王にも輝いた元カメルーン代表エムボマ氏などがいる。

中でも最も重要な人物は、鹿島アントラーズでプレーし、日本代表監督経験もある元ブラジル代表のジーコ氏だろう。「サッカーの神様」と呼ばれ、Jリーグに限らず世界のサッカーに影響を与えたレジェンドだ。

ほかにも多数の優れたプレイヤーたちがJリーグで華麗なプレーを見せてきたが、今回のイニエスタ来日は、そのジーコ氏に匹敵するレベルの「あり得ない」衝撃度なのである。

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■獲得タイトル数は驚異の「35」

イニエスタはスペイン出身の34歳。バルセロナの下部組織から2002年にトップチームへ昇格すると、2017-18シーズンまで主力として活躍。クラブ歴代2位となる通算443試合に出場している。

その間、9度のスペインリーグ制覇や4度のチャンピオンズリーグ優勝を始め、スペイン代表としてのワールドカップ優勝(2010年・南アフリカ大会)なども含めると、計35ものタイトルを獲得した。

ヨーロッパの年間最優秀選手に贈られるバロンドールこそ一度も手にしていないものの、「同時代にリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドがいなければ彼がバロンドールを獲り続けていただろう」などと評されている。


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■推定年俸は約32億円

各紙の報道によると、イニエスタの年俸には32億5,000万円が提示されたという。現在のJリーグ最高年俸は、同じく神戸に在籍するFWルーカス・ポドルスキの6億4,000万円(推定)。その約5倍に相当する、まさに桁外れな数字だ。

現在Jリーグで推定1億円以上の年俸を得ている選手はわずか15人で、そのうち2億円越えはたったの3人。クラブ別の選手総年俸は、1位の神戸が17億2,290万円と言われている。

つまり、イニエスタ1人でクラブ全選手の年俸を合計した額の2倍近い金額に達するのである。この数字だけを見ても、いかにイニエスタが特別であるかがうかがい知れるはずだ。

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