難しい自己アピール みんなにするより「対象を絞れば成功しやすい」の声

苦手に思う人が多すぎる自己アピールも、考え方を変えると上手くいくかも

(Tomwang112/iStock/Thinkstock)

春は新たな環境に身を置いたり、人との出会いが増えたりする季節で、自分がどんな人間なのかをアピールする場面も多い。また仕事の上では成果主義が浸透する中、自分の実績を上手くアピールできないと、損をすることも。

一般的に日本人はシャイで、自己アピールは苦手と言われているが、近年は一般企業でも査定面談などで、実績のプレゼンテーションを行なうケースが増えていることもあり、自己アピールは大事なファクターだ。

しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,348名を対象に「自己アピール」について、意識調査を実施した。

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■苦手意識が高すぎ

全体で「自己アピールできる」人はわずか8.2 %。また「まあまあできる」26.1%を足した「自己アピールできるほう」な人は、34.3%と3人に1人ほどに止まった。

「どちらかというと苦手」41.8%と「苦手」24.0%で「自己アピールは割と苦手」な人は65.7%とかなりの割合に。

男女別では

「自己アピールできる」「まあまあできる」の「自己アピールできるほう」の割合は、男性35.1%に対し、女性は33.5%と若干男性が高め。

「どちらかというと苦手」「苦手」な「自己アピールは割と苦手」な人のデータを性別・年代別で見てみると

ほとんどの年代では女性のほうが高いのだが、20代に関しては男性が女性を10ポイント近く上回る結果に。

若い男性は自己アピールへの苦手意識がかなり強い一方で、男性はある程度、年代に反比例して割合が下がるほか、女性も60代が最も少ない。かなり苦手な人が多いとはいえ、経験を重ねることで克服できる部分はあるのかも。

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■アピール下手で差が

実際に「自己アピールが苦手」「自己アピールできるほう」という人に、話を聞いた。

<自己アピールが苦手>

「自己アピールが昔から苦手です。仕事はできないほうじゃないと思うんですが、やったことをアピールするのが上手くない。


そろそろ同期入社の中で差がつき始める年次なのですが、上司からも『同期の中で、お前のほうが実績あっても、アピールで負けてる』と、本気で心配されています。より良いポジションに上がったり、いいプロジェクトを担当したりするには、直属の上司だけの評価では、突破できませんから。


実際に担当したかったプロジェクトを逃したこともあって、しかもアピール上手な後輩に負けた時は、かなりショックでした。自分なりのがんばりじゃ、ダメなんですよねぇ」(20代・男性)


<自己アピールできるほう>

「自己アピールは割とできるタイプだと思いますが、大事なのは『私が!』よりも、アピールしたい相手が求めているのは何か? を察知することと、自分以外の人の良い点をアピールするのを欠かさないことですかね。


出る杭は打たれやすいですし、大袈裟なアピールをするよりも、ターゲットを絞ってホスピタリティの高さを見せる――そういうほうが嫌らしくないし、効果的なことが多いです。派手に『やってます』と見せるのを自己アピールだと考えて、苦手にしてしまっている人がいますけど、そういうのは失敗しやすい。


大概の自己アピールって、闇雲に周囲の全員に見せる必要はあまりなくて、誰に何をアピールしたいのか? と考えて行動するほうが、成功させやすいですよ」(30代・女性)


多くの人にアピールしようとすると難しいが、確かに相手をきちんと想定すれば、やりやすい面はありそう。

苦手意識が先行して「アピールできない」と感じている人は、「誰にアピールしたいのか?」を考えたり、アピールすべき相手を絞り込んでみたりすることで、克服のキッカケができるかも。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2018年3月23日~2018年3月27日
対象:全国20代~60代の男女1348名 (有効回答数)

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