『カクホの女』タメ口鑑識が最高! 俳優・今野浩喜の魅力とは?

『カクホの女』に出演中の今野浩喜。プロデューサーが語る彼の魅力とは?

今野浩喜

芸人がドラマ、映画に出演することが当たり前になった今の芸能界。中には俳優顔負けの演技力で、視聴者に新鮮な驚きをもたらしてくれる人もいる。

この記事ではそんなひとり、俳優・今野浩喜の魅力について紹介していきたい。


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■「個性派俳優」の地位を確立

お笑いコンビ「キングオブコメディ」のボケ担当として活動していた今野。2010年の『キングオブコント』で優勝し、子供や独特なテンションのキャラを演じて独特な存在感を示していた。

その後、俳優活動を本格化させ、多くのドラマにゲスト出演。昨年放送の『僕たちがやりました』(関西テレビ系)では主要キャラのひとり・パイセン役を演じ、原作ファンもうならせる再現度の高さで話題となった。

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記者はこのドラマをレビューしていたのだが、高校を卒業したばかりのパイセンを当時38歳の今野が演じることに、途中から違和感をまったく感じなくなったのをよく覚えている。それくらい役によく合っていたのだ。

その後も『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)など話題作に出演。個性派俳優としての地位を確立していく。

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■『カクホの女』 鑑識役を好演

カクホの女
(画像提供:(C)テレビ東京 『特命刑事 カクホの女』第6話より)

そんな彼は現在、ドラマ『特命刑事 カクホの女』(テレビ東京系)に出演中。演じる淵山蓮は神奈川県警の鑑識課に所属しており、エリートの亜矢(麻生祐未)と対等に話し合えるという稀有な存在。

目上の存在にも臆さないという立ち位置で、たとえば先週放送の第6話では被害者宅を検証している際に、北条百合子(名取裕子)が「バーベキュー味だこっち」と雑然とした部屋に残されたポテトチップスの袋に対してコメントすると…

「百合ちゃん、どーでもいいことで話しかけないでくれるっ!!?」


といきなり激怒。本人は至って真面目に発言しており、発言内容も刑事としては真っ当なものなのだが、生粋のコメディアンである今野が演じているだけでおかしく見えてしまい、笑いどころではないにも関わらず笑ってしまう。

また一方で、小ネタ的な発言をして結果的に百合子の捜査を進める狂言回し的な立ち位置を担う部分もあり、例えば同じ第6話では真剣に事件の謎を追っている際に「あーっ!!」といきなり叫びだすシーンが。

結果、好きなアイドルがアイコラでAカップから豊満ボディに変わっていただけ…というオチだったのだが、「最新の技術はすごいから、ちょっと見ただけじゃ合成ってわかんないでしょ」という彼の言葉が、かつて殉職した刈谷晋作(鶴見辰吾)の写真について、百合子に気づきをもたらすことになる。

ドラマの中でこのような「ズレ」「狂言回し的立ち位置」を担うキャラはよく出てくるが、自然に演じるのはなかなか難しく、今野の演技力の高さがわかる。


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■俳優としての魅力

本作のプロデューサーであるテレビ東京・濱谷晃一氏に、俳優としての魅力を聞くと…

「顔がズルいですよねぇ(笑) 立っているだけで味わいがあるというか、持って生まれた特性があると思います。


鑑識係の淵山蓮が、名取裕子さん演じる北条百合子や麻生祐未さん演じる三浦亜矢――かなり年上の刑事にタメ口というのは、常識的にはあり得ない。でも今野さんが演じることで、ありそうな説得力が出るのが、すごいなあと。


あと今野さんの場合、これまでは悪人役とか犯罪者側が多いのに、今回は捕まえる側、犯人を追う側の警察官という違和感があるのも、いいと思いますね」


と、「役者・今野浩喜」への信頼を感じさせるコメントだ。


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■『カクホの女』 今夜が最終回!

なお『カクホの女』は、今夜が最終回2時間スペシャル。あらすじをチェックしていくと…

カクホの女
(画像提供:(C)テレビ東京 『特命刑事 カクホの女』

亜矢(麻生祐未)の郵便ポストに仕掛けられた爆弾で、警官1人が殉職した。防犯カメラには、孝雄(伊東四朗)が写っていた。


カクホの女
(画像提供:(C)テレビ東京 『特命刑事 カクホの女』

そんな中、ラーメン店で強盗事件が発生。犯人の初老の男(石橋蓮司)は亜矢を手招きし、「死神」と名乗る。


カクホの女
(画像提供:(C)テレビ東京 『特命刑事 カクホの女』

さらに、捕まった男は百合子に、婚約者・刈谷晋作(鶴見辰吾)の死の真相を「2千万円で買わないか」と持ちかける。


カクホの女
(画像提供:(C)テレビ東京 『特命刑事 カクホの女』

そして男は留置所で、亜矢と2人きりの時に意外な行動に出る…。


これまでの伏線も回収されるもようの最終回。今野が演じる淵山蓮の活躍と合わせて、見逃さないようにしよう。

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(文/しらべぇドラマ班・Sirabee編集部

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