民泊で得した人と損した人 「おもてなしの心」やっぱり必要

民泊
(写真AC)

住宅の空き部屋を活用し、旅行者などを有料で泊める「民泊」。

既存の旅館業法との兼ね合いや、各自治体の条例といった方針の違いなど、さまざまな要因があることで、民泊サービスを解禁するための新法について国会への提出が先送りとなっている。

そうした状況の中で、民泊サービスに取り組む人たちが後を絶たない。しらべぇ取材班は、民泊に参入した人たちに話を聞いた。


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■得した人と損した人

「民泊ビジネスには早い段階から参入していました。投資家で持ち家のある方の物件を預かる形で、サービスを開始。初期費用は物件の持ち主が全て支払ってくれたため、ゼロ円からスタートできました。


取り分としては、手数料として支払われる金額の30%をいただく代わりに私が運営。そうして稼いだお金でまた別の物件を借り、売り上げ規模や利益を増やしている状態です」(20代・女性)

初期費用なしでサービスを始められたというのは、羨ましい話だ。


「まだこんなに民泊が流行る前に参入しましたが、地方に住んでいたので民泊代行業者に運営を全て任せました。


しかし、フタを開けてみたら代行業者の方で全然管理が出来ていない状況だったこともあり、赤字が続いたので2か月ほどで撤退。自分で管理していたら、違ったのかもしれません」(20代・男性)

早い段階ではノウハウのある代行業者自体が少なく、初めから全て丸投げにしてしまったというのは、リスクが大きかったのかもしれない。

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■成功の成否を分けるサービスの質

「自分は新しいビジネスに対して、かなり早く先行きを見通せる方だと思いますが、民泊ビジネスが現れた時、大きなビジネスになると確信しました。


現状は不動産関連の企業から運営を頼まれるようになり、ビジネスの幅も広がってきています。そうした中で、民泊自体は参入者が増え、儲けられる人と儲けられない人の差が開いてきているように感じますね。


全体にホストのレベルも高くなってきていているので、事業として成功するには、やはり利用者に対する『おもてなしの心』が大切だと思いますよ」(40代・男性)


今後は法整備が進むことで、今まで以上に参入障壁が低くなる可能性もあり、ますます競合が増加してゆく中、民泊サービスにおいても一般のサービス業同様に、質の高いサービスが求められるようになりそうだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・ニートgoma

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Sirabee編集部

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